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パウロ家族創立100周年記念 連続講演会 in 広島

2014/03/17


パウロ家族創立100周年記念連続講演会の第3回が、3月16日(日)の午後、広島の幟町教会の広島カトリック会館1階にある多目的ホールで行われました。さわやかな青空が広がるおだやかな午後、教会では、いろいろな行事が重なっていましたが、100人近い人々が集まってくださいました。

久しぶりに広島に来たという鈴木信一神父は、「世界平和記念聖堂」のパンフレットに、この聖堂建築を始めたフーゴ・ラサール神父の記事が載っていて、ラサール神父のことを思い出したということから、お話を始められました。講演会が行われる地に結びついたお話をなさり、聴衆との距離が縮まりました。

連続講演会 in 広島 連続講演会 in 広島
世界平和記念聖堂 広島カトリック会館


連続講演会 in 広島 連続講演会 in 広島
ホール入口 受付

今回のテーマの「新しい福音宣教」から、「新しさ」について、お話を進められました。


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イエスは、新しさを持ってきました。「新しい革袋になって!」と言いました。「わたしに出会ったあなたたちは、新しい革袋になるよう呼ばれているよ!」と。「あのときは、新しかったけど、今は古びてしまった」と言うでしょう。新しいぶどう酒を注がれたのは、洗礼のとき。しかし、「あなたが、いくつになっても、変わらないよ」。人はどんどん老化していきます。しかし、それでも新しいことに挑戦します。死のとき、お棺に入るとき、わたしはもっと新しくされます。それは、自分の力ではなく、主の力によって変えられるのです。わたしたちはそれを信じています。

広島のあなたたちは、69年前に受けた怒りを平和へと変えていった。投下後すぐにではありません。ビキニ環礁のあたりでしょうか。広島は世界の広島として生まれ変わった。これを提唱していくことは、生やさしいことではないでしょう。3.11を受けて福島から、新しいメッセージは出るでしょうか。しかし、広島は新しいことに挑戦しました。このことを、次の世代に伝えていくことが大切です。

なぜ、パウロ家族が100年前に生まれたのでしょう。1914年に、聖パウロ修道会が誕生しました。第一次世界大戦が始めるときでした。共産主義が誕生したときでした。共産主義は世界に広まっていきました。産業革命により、社会は大きく変わりました。たくさんの人が工場へと吸い込まれてきました。農村から都市へと人は移動し、社会構造が変わりました。父も母も工場で働き、家族団らんがなくなりました。しかし、働いても得られる賃金はわずかなものでした。このような状況の中で、マルクスは「これは人間の姿ではない。労働者よ、団結しよう! 彼らだけが持っている富を分かち合おう」と叫びました。このような時代の中で創立者であるアルベリオーネ神父は育ちました。そして、彼らの特徴である(1)組織を作ること (2)自分たちの意見を伝えるために印刷の手段を使っていることに目を留めます。なぜ、教会はこれを使わないのか? わたしたちも福音宣教のために印刷を使おうと、活動を始めます。そして、その時代の効果ある手段を果敢に使っていきます。今の時代は何でしょうか。インターネットです。新しいことへの挑戦、インターネットへの挑戦。

連続講演会 in 広島 連続講演会 in 広島
司会する徳田修道士(右)と講師の鈴木神父(左) 鈴木神父


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熱心に耳を傾ける参加者 楽しい鈴木神父のお話

聖パウロ修道会が日本にやってきたのは、80年前です。戦前になります。戦後、GHQは、それまで独占的に放送していたNHKの他に、民間放送の設立を許可しました。それを聞いたベルデロ神父は、お金はなかったのですが、ラジオ放送局を設立しました。アメリカに渡り、資金を集めたのです。

ほうっておいたら古くなる自分をどうするのでしょうか。6つのポイントがあります。①こうしたいという思いを強くすること。②思いを実現するために何をしなければいけないか理性的に分析すること。③断固として実行する意志力を持つこと。④おりにふれてそれを思い出すこと。⑤一週間毎の目標を立てること。⑥邪魔するものを排除すること。以上の中で、大切なのは「思い」です。気持ちをコントロールできるあなたに変わります。小さな手ごたえを大切にし、小さな変化を大切にして「新しい気持ちで生きていきましょう。「主よ、わたしは新しくなりたい」とどこまで強く思うことができるでしょうか。感謝の人生か、ぼやきの人生か。

ミサの中で大切なのは、「聖変化」です。変わる。いくつになっても、新しいわたしになることに挑戦し続けたいものです。


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“原爆投下への「怒り」を「平和」に変えた広島の人々”というお話には、感動しました。聴衆に高齢者が多かったのですが、その世代にあったお話の展開で、みな笑いながらも真剣に聞き、うなずいていらっしゃいました。「よいお話を伺いました、ありがとうございました」とお礼の言葉をたくさんいただきました。広島のみなさん、新しい革袋になることを意識して、新しいことへ挑戦していきましょう。

次回の講演会は、4月12日(土)、大阪・サクラファミリアで行われます。みなさまのご参加をお待ちいたしております。



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