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修道名のとおり「主のはしため」として生涯を終えたSr.栗田

2018.09.01


Sr.栗田

シスターマリア・アンチッラ栗田昌枝が、8月29日の昼過ぎ、東海大学大磯病院で86歳の生涯を終え、帰天しました。

Sr.栗田は、洗礼を受けて一週間後の1951年4月、福岡支部修道院に入会しました。「お医者さんはすばらしいけれど、一人ずつ救いますね。でも、わたしたちは一度にたくさんの人びとを救います」というイタリア人宣教女の言葉が召命の鍵となりました。宣教への熱意は、Sr.栗田がパウロ的修道生活を選んだ根底にあり、それは彼女の生涯を貫いていきました。

1955年6月30日に初誓願を宣立し、その後、ローマに派遣されて勉学に励み、終生誓願宣立後は、院長や有期誓願者養成担当者、管区顧問、宣教センター仕入れ部門での使徒職に就き、1984年からローマで使徒職分野の総顧問を務めました。12年間総顧問として活躍し、帰国してからは翻訳や院長職に携わりました。

2007年に硬膜下血腫の手術を受けたころから、徐々に体力が落ち、療養しながら翻訳の使徒職をしていました。近年は転びやすくなるなど、だんだんと自立した生活が送れなくなり、昨年12月からは、中井にある特別養護老人ホームにお世話になり、手厚い介護を受けていました。

Sr.栗田 Sr.栗田

Sr.栗田 Sr.栗田
献花をするシスターたち 出棺。献体をしているので、葬儀ミサ後、棺は大学病院へ

以前、Sr.栗田は次のように言っていました。「わたしが大切に生きるよう努めているのは、誓願宣立のときにいただいた言葉「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように」“ Ecce ancilla Domini, Fiat mihi secundum Verbum tuum” という聖母のこたえです」。生涯をとおして、日々、主が示されることに従ってこられたSr.栗田、御父のもとで安らかにお休みください。

共同祈願より:
あわれみ深い神よ、共同体を離れて長い闘病生活の中で、いただいたパウロ的召命をまっとうし、御父のみもとに召されたSr.マリア・アンチッラ栗田昌枝を聖母のみ手にゆだねて祈ります。
Sr.マリア・アンチッラ栗田は、日本管区の初期から修道会の統治と養成のため、全力を尽くして奉仕してくださり、多くのことを教えてくださいました。彼女の忠実な奉仕に心から感謝します。Sr.マリア・アンチッラ栗田、今は天国で神さまは豊かな報いをもって、あなたを迎えてくださったことでしょう。どうか安らかにお休みください。

Sr.栗田の、誓願60周年のときの様子  


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