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聖書の専門家として貢献したSr.今道が天国へ

2022.11.11


Sr.今道

特別養護老人ホームで9年間を過ごした、Sr.マリア・ジョバンナ今道瑤子が、10月31日、心不全のため亡くなりました。93歳でした。Sr.今道は、日本の聖パウロ女子修道会の初期を築き、導いたシスターのひとりです。

Sr.今道は、1929年7月、香川県で生まれ、その後東京で暮らしました。1948年、イタリアから来日したシスターたちは、阿佐ヶ谷の日本家屋で生活を始めました。シスター今道は、彼女たちに日本語を教えるという名目で修道院に通い始め、公教要理を学び、修道院で洗礼を受けました。1951年に修道院に入りました。1953年に、ローマに渡り修練を受けました。当時はイタリアへの旅といえば船旅で、もうひとりのシスターと、約3か月かけてローマに行きました。ローマから帰ってからは、創立者や初代総長のSr.テクラ・メルロの書物を翻訳したり、ローマで学んだことを後輩のシスターたちに教え、多くの会員を養成しました。また、

教師として、修道女の養成担当者としてばかりでなく、修道会の顧問、日本人初の管区長として、重い任を引き受け、聖パウロ女子修道会を発展させました。第2バチカン公会議後の修道会の刷新のために開かれた特別総会に出席し、アジアの視点で、また霊性の面から貢献しました。

修道会全体のために霊性面で働くために聖書の視点が求められ、1974年に、教皇庁立グレゴリアン大学の聖書研究所で聖書学の修士を修めました。帰国後は、聖書学の分野で教師として、また研修会などで講師として活躍しました。Sr.今道の話を聞いた人は、分かりやすいと評価されました。また、フランシスコ会訳の聖書翻訳にも参加し、1900に出版した『ヨハネの黙示録を読む』は、信徒に読まれ続けているだけでなく、神学生が勉強に使っているそうです。


Sr.今道
遺影



Sr.今道
葬儀ミサ



Sr.今道
通夜での献花



Sr.今道
最後のお別れ



Sr.今道
Sr.今道の著書、訳書



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