home > 女子パウロ会とは > 新世紀ルーツへの巡礼 > 2-聖パウロ修道会 > 3) もうひとつの歴史的な日

新世紀ルーツへの巡礼

目次

第2の歴史的な日:最初のグループの誓願宣立

3) もうひとつの歴史的な日

戦争にともなう困難のさなかにあっても、印刷学校の仕事は不足するということはなく、むしろ十分なほどでした。そこで、アルベリオーネ神父は、アルバにあるもうひとつの印刷所を買い求め、娘たちにも印刷技術に親しむ機会を与えようと考えました。彼女たちに活字ケースを与え、教区新聞『ガゼッタ・ディ・アルバ』や小教区の組み版に当たらせ、少年たちがそれを印刷するよう企画しました。

後で娘たちが教区報の印刷責任を委ねられて、スーザに行く話があったとき、彼女たちの中の1人はここで印刷機の使い方を学びました。

終戦の数年間まで、印刷所にとって一番大きな困難は、紙不足でした。当時、新聞は、政府のコントロール下にあり、ある時には2ページだけ発行したり、ときには休刊も余儀なくされました。

アルベリオーネ神父は、早くて正確で、しかも手軽な組み版をめざして、ラノタイプを欲しいと思ったのです。それは当時にあってはぜいたくなものでした。しかし、彼は、中古品でまだ使用に耐える機械をみつけ出したのです。彼は約3千人の『ガゼッタ・ディ・アルバ』の予約者に援助を求め、この機械の購入に協力してくれるように呼びかけました。少年たちには、このラノタイプが購入できるよう、他の人の援助を借りずにこの機械の使い方を覚えることができるよう祈ることを勧めていました。

マッツィーニ通りの住居で

最初の7人のパオリーニ
最初の7人のパオリーニ

1918年6月29日、マッツィーニ通りの住居で、はじめてミサが捧げられました。今まで勉強に使われていた小さな部屋には、新しい木製の祭壇が置かれ、部屋は小さな聖堂になったのです。

この日のことをティモテオ・ジャッカルドは「パウロ家族の第2の歴史的な日」として彼の日記に書いています。

その日、最初の7人のパオリーニ(パウロのものという意味で、パウロ会会員のことをいう)は、修道誓願と良い出版物の使徒職にすべてをささげるという誓約を更新しました。

また同じ日に、娘たちの中の3人、アンジェラ・ボッフィ、テレザ・メルロ、クレリア・カッリーノも、貞潔、清貧、従順の私的誓願を立てました。年少であったために彼女たちといっしょに誓願をたてられなかった若い姉妹たちは、この3人の修道志願者たちが、喜びと畏れのうちに、このすばらしい日を準備していたことを、記憶しています。

   →聖パウロ女子修道会の創立

◆2--3 第2の歴史的な日:最初のグループの誓願宣立


▲ページのトップへ