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新世紀ルーツへの巡礼

目次

 パウロ家族は創立100周

 10)固有の使命、固有の霊性5

使徒職と聖体

では、あらためて、パウロ家族の霊性の根幹となる部分は何なのかを問いたいと思います。

パウロ家族は、聖体から生まれたこと。聖体に関わる霊性。それと比較した時に、自分が無に過ぎないと実感すること。創立者は書き記しています。

比較的明確に自分が無に過ぎないことを自覚し、同時に、聖体のうちに「世紀の終わりまで、日々わたしはおまえたちと共にいる」(マタ 28.20)と言われる主を感じ、ホスチアであるイエスのうちに光、糧、慰め、悪への勝利を得られるのだということを実感した。

つまり、創立者は、自分は無に過ぎないものであり、すべては聖体から得られ、聖体から生まれ、聖体と共にすべてはなされ、聖体のうちにすべては完成されていくととらえています。

創立者は、
・比較的明確に自分が無に過ぎないことを自覚、
・世の終わりまで、日々わたしはおまえたちと共にいると言われる主を感じ
この使命を引き受けるようにとの招きを感じていきます。

つまり、
自分には力がない、たとえ無力であっても、聖体のイエスから力を受けることができるので、この務めを受けて行くことができる、と言います。

人間の能力にあっているかどうかではなく、神こそが働いてくださっているということの理解なのです。この理解が、彼の「契約」ともなっていきます。

創立者があの世紀を分かつ夜の時に感じた「一条の特別な光」は、明確であったと同時にかすかなものであっても、彼はこの体験を心の中に宿し、それをあたため続け、それにすべてを方向づける生き方に変えていったのです。

聖体からくる働きかけを逃さないで、自分の中に受けとめていく姿勢、そして、それが真に神からのものかどうかを識別していく歩みの中で決断されていきます。それはまた、その聖体の光のもとに見きわめ、糾明していくという日々の歩みなのです。

聖体からすべてを受け取っていくということは、わたしたちの生き方、考え方を変えていくということです。「聖体」こそ変革のシンボルであるのです。

◆12-創立100周年に向かって


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