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新世紀ルーツへの巡礼

目次

 新しい世紀に向かっての歩み

08) シスターテクラ・メルロ生誕100周年

『白い鳩のように』 牧村ジュン著

1994年に、シスターテクラ・メルロ生誕100周年を記念しました。

シスターテクラ・メルロの生誕100周年(1994年)にあたり総長はこう記しています。

親しみ深く、母性あふれるシスターテクラ・メルロの存在を強く感じさせる2月のはじまりにあたり、皆様一人ひとりにあいさつを送りたいと思います。

2月5日は天における誕生30周年を記念し、私たちに先立って召命を全うした母を想起させ、“回顧録”の聖書的広がりを生きるようにしてくれます。2月20日には生誕100周年がはじまり、私たちは喜びと賛美、そして霊的使徒的熱心さ、姉妹的な深い交わりのうちに祝いたいと望んでいます。

ローマでは使徒の女王大聖堂の地下聖堂において、奉献・使徒的生活会省の長官であるソマロ枢機卿の司式による聖体祭儀をもって荘厳に生誕100周年が開始されます。

ここに皆様の最もすばらしい贈り物、つまり、新しい創設のために派遣される姉妹たちが世界の各地区から集まることでしょう。
彼女たちをとおして私たちは修道会として、シスターテクラ・メルロに最も意義あるお祝い、私たちの信仰の具体的なしるし、彼女がいつも私たちに教えておられた福音のために「ひとつの心、ひとつの魂」になること、「人びとの魂を心にかけること」、救いを心にかけるという言葉を行動によっておささげします。

贈り物としてパウロの娘の15か所の新しい創設をシスターテクラ・メルロの手に置きましょう。そして何よりも、まず彼女の保護と取り次ぎを願いましょう。これまでの創設の時のように今日も、姉妹たちの旅路に同伴し、最初の歩みを支え、照らし、パウロ的召命を生き、福音宣教のために与えられるすべての手段を大切にして取り入れていく勇気ある者にしてくださるよう、姉妹たちを彼女にゆだねましょう。……

生誕100周年を祝うことは、未来の希望にあふれるいのちを祝うことを意味します。単に過去を記念することではありません。むしろ新たなはじまりを記す恵みの時であり、出発と成長の日、シスターテクラ・メルロがたどった足跡にそった刷新の時です。

総統治は、『シスターテクラ・メルロのメッセージを再発見しよう』と毎月霊的歩みのためのプランをすべての会員に送りました。それに従って会員は共同体の中でシスターテクラ・メルロについて深め、分かち合ったのでした。それは、一人ひとりの中にある情熱を再度燃え立たせる機会ともなりました。

教会は彼女の英雄的な徳を「尊者」の称号をもって宣言し、神の体験を真正に生きたひとりの信仰者として、すべての人に紹介してくれました。この事実も会員の精神を高めるきっかけとなりました。

総長は、「この記念日にみなが母のもとにひとつになって集い、彼女の導きによって、パウロ的召命の豊かさについて省察するように」と勧めています。「彼女は聖パウロの娘たちが“ひとつの心、ひとつの魂”で使命に完全に徹することを熱く望んでいたので、どの共同体もこの記念日を聖体を中心とした一致の雰囲気のうちに、また姉妹的分かち合いと相互の受けいれ合いの雰囲気のうちに過ごすように」と。

シスターテクラ・メルロは、いつも心の中に人びとを抱き、「私たちにとり、全世界が使徒職の畑です」と書いています。その心を一人ひとり大切にするようにと招いています。

シスターテクラ・メルロ生誕100周年には、各国でなにか新しい企画を、という総統治の呼びかけで各国はさまざまの企画を行いました。日本では、コミック、『白い鳩のように』 牧村ジュン著を出版しました。コミックは世界ではじめてのものでした。

◆11-新しい世紀に向かっての歩み


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